2021年6月27日 15:00
織部典成、初主演映画で手話に挑戦…「もっと助け合いたい」考えるきっかけに
——そういったコミュニケーションの中で、何か考えたことや気付いたことなどはありましたか?
こちらの甘えがきかない、ということを感じました。同じ立場だったら簡単に「伝わるだろう」と思ってしまうけど、作中と同じ状況だからこそ、例えば手話にしても「これを伝えるとしたらどうしたらいいんだろう」と調べることになります。この作品で学べたところでもありますし、相手の事を考えるという意味で、今後の経験にも活かせると思いました。
作品を通して、「なんでもっと助け合えないんだろう」ということも考えました。話を聞く限り、差し伸べる手がまだまだ足りないんですよね。特別な扱いをして欲しいわけじゃなくて、普通に接して、間違ったり困っていたりとかした時に手助けしてほしいというお話も聞いたんですが、それは僕たちも同じで。僕も困っていたら助けて欲しいですし、それは誰だってそうだろうから、もっと助け合う行動が浸透したら嬉しいですし、作品を見て考えや気持ちが良い方向になったら嬉しいです。
——深く考えるきっかけにもなったんですね。
歌のシーンも重要でしたが、ふだんの活動が生かせたりもしたんですか?
普段ライブで歌ってはいるんですが、あまりソロで歌うことはないので、めちゃくちゃ怖くて。