くらし情報『有村架純、『るろ剣』巴がハマり役になった理由は? 大友啓史監督が見た「優れた器」』

2021年6月30日 16:30

有村架純、『るろ剣』巴がハマり役になった理由は? 大友啓史監督が見た「優れた器」

自分が役者だったらと考えると、フィクションとはいえ、他人の人生を演じることに多少ならずとも恐怖とか畏怖を感じてしまいます。自分が背負ってきた人生だって色んな想いと感情を体験してきてるのに、例えば演じる役が年上だったら、プラスその年分の経験と感情の積み重ねがあったりするわけです。ましてや『るろうに剣心』の設定は幕末で、今自分が生きている時代とは全く違う、自分の知らない時代の話です。個人的に「他者の人生は簡単に理解できない」と思って演じるのか、それとも理解した気で演じるのかで、すごく差が生まれる気がするんです。簡単に結論付けるよりも、わからないからこそ演じていく、演じながら理解を深め、その感情を見つめていく。そういうスタンスの方が僕としては信用できると思っています。

——そのあり方が、今回の巴をはまり役にしたのでしょうか。

有村さんは、我々が用意した美術や空間、目の前に立つ俳優たちの温度を感じながら、そこにいる存在をしっかり捉えようとしている。
こっちがちゃんと環境を用意できれば、愚直に役と向き合ってくれる、そういう方は間違いなく化けていきます。恵役の蒼井優さんもそうで、最初はいろんな意見がありましたが、今はもう「ぴったり」

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