2015年8月25日 08:00
IoTの深層 (3) ダイキンが目指した"ビジネスの変革"
○IoTは繋がることが重要
恐らく、読者の多くは「M2MとIoTでは何も変わらない」と思う人も多いだろう。実際に、ダイキン髙橋氏も、以前からあったソリューションの組み合わせという話や、ハイエンドソリューションのエアネットサービスの普及型モデルがあんしんスカイエアという話も出た。
しかしその一方で、クラウドやLTEモジュールなど、「低廉化をはかった汎用ソリューション」という存在が、M2M時代とは大きく異なるIoT時代の要素であるようだ。それは、髙橋氏の「こういったサービスをもっと簡単にしてスタンダードな商品にしていきたい」という言葉にも表れている。
髙橋氏「IoTだなんだと言いますけど、お客さまは最初から見える化にすべての関心があるわけではなく、コストパフォーマンスなど、実利の部分を見ていらっしゃる。そうした部分の価値提供にあわせて、私達としても、ユーザー様と繋がるというところに魅力を感じています。
今までメーカーは繋がる事を進めてこなかった、新規の顧客獲得を中心とした事業回転で長年進めてきましたが、もちろん、少しでも(既存顧客の買い替えという)数字を改善したい思いがあった。だから、既存のお客さまと繋がることで、商売のステージを変える目標ができたんです。