2015年8月29日 21:00
写真甲子園2015、今年も北海道・東川町で取材してきました! (その2) - 印象に残った作品をピックアップ
フレーミングがゆるいのがいいよね。完璧なフレーミングは"飽き"がくるんだよね」と既成枠にはまらないセンスを評価。「明日も"安定から脱却する"という意識で撮ってくれるといいね」と期待を寄せた。
○2日目「昨日の凡庸なポートレートから、どうして今日こんなすごい写真が!」
大会2日目のテーマは「風景」、しかし天候は雨。そんな難しい条件での競技となったが、それでも被写体を見つける力を発揮し、審査委員を喜ばせた作品がいくつも出てきた。
香川県立坂出商業高校の作品『うつる』について、写真家の長倉洋海氏は、「5枚目のキノコ、光あてたのかな? それがよかった。プリントしたものは周辺(の光)が落ちていて、物語が始まる感じ」とコメント。8枚組全体としても「あなたたちの感性をきちっと写した、それが相手によく伝わった」と高く評価した。
立木氏も「キノコ、美しいですよね。後ろのボケ具合、グリーンもきれいに写っている。濃度の強さから、北海道のよさが伝わる」「昨日の凡庸なポートレートから、どうして今日こんなすごいのが撮れるの!」と感動した様子だ。埼玉栄高校の『風化 ~時が描いた風景~』は、廃墟となった農家の古い家屋を撮った作品。