くらし情報『菅田将暉、映画に挑むときの意識は「残そう」ドラマや舞台ともまた違った感覚に』

菅田将暉、映画に挑むときの意識は「残そう」ドラマや舞台ともまた違った感覚に

舞台は何回もやるし、お客さんの目の前だし、客観視できるところもある。ドラマは瞬発的で時の流れが速くて、どんどん撮っていく。それに対して映画は、狙った一点に向かってじっくりやって一発で決める、みたいな感覚です。瞬間の切り取り方として、1番集中力がいるものかもしれません。本番も何回も撮るわけでもないし、僕らも同じ感情を何回も再現できるわけでもないから、本当に皆で全力を出して一瞬の嘘をつくところが、映画の面白さなのかな、と思います。

——その違いは、普段から意識されてるんですか? それとも無意識で切り替えられているのでしょうか?

両方です。自然とそうなるし、映画ではより意識的に「残そう」としている気もします。ものにもよるけど、例えばドラマは10話を通して1つのテーマを描く一方で、映画は長くても数時間、大体は1時間半〜2時間と尺も短いです。
でも、その1本で人生が変わることもあるから、ワンカットワンカットが濃密になります。

——逆に観客としての立場では、改めて映画の面白さってどんなところにあると思いますか?

今、ほとんどのメディアが自分で見方を選択できる状況だと思うんです。自分で作品をストップすることもできるし、早送りで飛ばすこともできる。

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