2015年9月4日 00:10
埼玉県・川越工業高校とパナソニック、ギネスに挑戦 - 乾電池「エボルタ」で走らせるオリジナル電車
パナソニックは3日、埼玉県立川越工業高等学校にて、単1形乾電池「エボルタ」を使った「世界最長距離鉄道走行」ギネス記録への挑戦を発表した。エボルタを動力として走るオリジナル車両を使い、在来線を約20km走らせるという。
○高校生がギネスに挑戦
パナソニックでは昨年(2014年)、エボルタを動力にして走る総重量約1tの車両を、約8.5kmの廃線で走らせることに成功している。そこで今年は、川越工業高校の生徒が製作した約1.1tの車両を、由利高原鉄道 鳥海山ろく線(秋田県)に走らせる。現在も使われている在来線の上を約20km走らせるという初の試みだ。成功すれば、「乾電池で走る車両が線路上を走行した最長距離」のギネス記録達成となる。走行チャレンジは11月3日に行われる予定だ。
川越工業高校の電気科では、2011年から歴代の3年生が電車製作を行ってきた。
今回のチャレンジ車両は、電車班とデザイン班が力を合わせて製作する。この車両は実際の在来線と同じ軌道幅で設計されており、内外から高い評価を得ているという。とはいえ、これまで長い距離を走らせた実績はない。在来線を約20kmの長きに渡って走らせることはできるのだろうか。