くらし情報『攻撃者の次の手は"不正広告" - 調査から逃れやすい正規サイトでも感染狙う』

2015年9月4日 10:00

攻撃者の次の手は"不正広告" - 調査から逃れやすい正規サイトでも感染狙う

しかし、不正広告の場合アドネットワークなどのネット広告の仕組みに乗ることで、より多くの正規サイトへ不正広告が配信され、利用者に影響を与える可能性がある。

SPNの統計では、これらの不正広告をホストした7つのサーバに対し、7月1日~8月21日までの1カ月半で、日本から900万件以上のアクセスがあったことを確認している。

また、いずれのサーバも、日本からのアクセスが全体の5割から8割を占め、日本をターゲットにしていたことがわかる。不正広告が配信されたと推測される正規サイトには、アダルトサイトやまとめサイトなどに加えて、各種メディアのサイトや、動画やポイントなどの各種Webサービス、オンラインゲーム、ソフトウェアベンダーなど、一部著名な日本向けの正規サイトが含まれていた。

不正広告が表示される広告枠は、アクセスした利用者の属性を反映して表示される場合が多いので、不正広告の存在を調査しにくい。また攻撃自体が短期間で移動していくので、調査が進められない場合も多い。さらに不正広告から誘導される先の脆弱性攻撃サイトも、同一のIPから複数回アクセスがあった場合は脆弱性攻撃を発動しないなどの仕掛けがあり、調査はより困難になるという。

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