くらし情報『日米の太陽観測衛星「ひので」と「IRIS」、太陽コロナ加熱問題で大発見 (1) 太陽における長年の謎「コロナ加熱問題」とはなにか』

2015年9月7日 15:03

日米の太陽観測衛星「ひので」と「IRIS」、太陽コロナ加熱問題で大発見 (1) 太陽における長年の謎「コロナ加熱問題」とはなにか

この時期ばかりは太陽からさんさんと降り注ぐ光を恨めしく思うが、実のところ多くの生命にとってなくてはならない、天からの恵みである。

この太陽からの光は、太陽中心部の「核」と呼ばれる部分で、水素を燃料とした核融合反応が起こり続けていることによって生み出されている。そのエネルギーは莫大なもので、核の温度はおよそ1600万℃にもなる。その核の外側には、厚さ約30万kmの「放射層」と呼ばれる領域があり、核で生じた熱が輻射によって外に向かって流れている。ここでも約800万℃と、想像を絶するほどの高温だ。

さらにその外側には厚さ約20万kmの「対流層」があり、ここでもまだ70万℃もある。そしてその外側には、私たちが肉眼でまぶしく見える、「光球」と呼ばれる表面層があり、ここまで来ると温度は約6000℃ほどにまで下がる。

その光球のさらに外側には「コロナ」という部分がある。
コロナは皆既日食が起きたときなどに、太陽の周囲で淡く輝いて見える部分で、その色は「真珠色」とも例えられ、息を呑むほど美しい。コロナは太陽表面から数百kmから数千kmも離れている。にもかかわらず、コロナの温度はどういうわけか、約100万℃もあるのだ。

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