くらし情報『3次元実装は日本で研究 - IBMが注力する脳型コンピュータチップ開発(前編)』

3次元実装は日本で研究 - IBMが注力する脳型コンピュータチップ開発(前編)

(開発コード名)と名付けた「ニューロモーフィック・チップ(Neuromorphic Chip:脳の構造を模したコンピュータチップ)」を開発したことを発表した(図5)。

TrueNorthチップ(大きさ:2mm×3mm)には54億個以上のトランジスタと約4000個のコアが搭載されており、各コアはそれぞれニューロンのような動作を行う。コアには100Kビットのメモリが実装されており、ニューロンの状態やシグナルの受信元や送信先のアドレスなどの情報が保管される。各コアは別の256コアからの信号を受け取り、さらに256コアへと信号を伝達できるようになっている。TrueNorthの出力密度は1cm2あたり20mWとなっており、これは、既存のプロセッサ(50W/cm2)であることと比較するとケタ違いの省電力化が実現している。

○世界に先駆けて7nm半導体プロセスを開発

このチップは、IBMの依頼で韓国Samsung Electronicsが28nm CMOSプロセスで製作した(著者注 参照)。IBMは今後さらに高集積・低消費電力化したニューロモーフィック・チップを開発するため、半導体微細化プロセスや超高密度実装技術の研究は自前で行う。

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