2015年9月8日 17:19
想像力を掻き立てるデータサイエンス (2) 最新のデジタルテクノロジーで進化する「アンケート調査」の実態とは?
先ほどの例であれば、商品への興味関心がわかる回答をユーザーIDにラベルし、「回答に合わせて適した広告を表示させること」も実現可能です。つまり、アンケート調査の結果と施策を直接関連付けることができるというわけです。
○データに基づき、アンケートの回答を拡張する
ここでもう一つ問題が発生します。「Web上のアンケートを、自社のすべての顧客が行ってくれるわけではない」ということです。実際、アンケートに回答してくれる顧客は一部に留まります。つまり、ターゲットとなる顧客すべてにラベリングを行うことは不可能となるのです。
そこで、アンケートを取れなかった顧客に関しては、アンケート結果が取れたユーザーとの類似性をもとに、「この顧客がもしアンケートに答えていれば、きっと顕在層だろう」というようにアンケートの答えを類推していきます。これは、過去のアンケートと比較し、ユーザーごとのビッグデータをWeb上において取得していることから実現する仕組みです。
例えば、ユーザーによっては過去の検索キーワードを数万件というレベルでストックしています。その中から、アンケート結果の類推に役立つデータを抽出・分析することで、(アンケート上のデモグラフィックスから推測するより)