2015年9月9日 12:00
フォントから考える (2) クラシカルでやさしい売れっこフォント
2013年株式会社コンセント入社。月刊雑誌、社内報、書籍などのエディトリアル/グラフィックデザインに従事。現在はWebデザイン、サービスデザインに携わるかたわら、全天球撮影部隊渡邊課にて、新しい映像表現の探求をおこなう。
○そのフォントとは?
「丸明オールド」と「解ミン」です。図で並べてみます。
どちらもさまざまな場所で使用されている定番フォントです。
○「丸明オールド」
「丸明オールド」はカタオカデザインワークスより発売されています。漢字の横画などにつく丸いエレメントや、流れるような筆文字風のひらがなが特徴的で、レイアウトした際に確かな個性を発揮します。
2000年のサントリーモルツの広告ではじめて世間に登場。フォントの発売前に使われたことで注目され、2001年の発売以降はポスター、中吊り広告、パッケージなどさまざまな分野で大活躍する定番フォントとなっています。また、同社からは「丸明オールド」と漢字が同じで、ひらがなやカタカナが違うフォントが複数発売されており、「丸明」シリーズとして人気です。「丸明オールド」が使用されている例としては、最近だとキリンが出している「生茶」の、CM、広告、Webなどのブランディング、先日休刊となってしまいましたが、ライフスタイル誌「giorni」