2015年9月25日 21:04
海外モバイルトピックス (95) 2015年秋冬のスマートウォッチは丸形がトレンド
しかしどうして各社は急に円形ディスプレイの採用を進めているのだろうか。Apple Watchを見ればわかるように、情報を表示するのならば正方形のディスプレイのほうが円形よりも多くの情報を表示できる。アプリを使う場合でもスマートフォンの画面を超小型化した正方形、長方形のディスプレイ形状のほうが使いやすい。
だが実際にスマートウォッチを使ってみると、まだまだ使い勝手はいいとは言いがたく、また通知機能などもポケットの中でバイブレーションで振動したスマートフォンを取り出して画面を見れば事足りる。予定の時間になれば時計が教えてくれると言われても、それを毎日必要とするような人はそれほど多くないだろう。便利なアプリも生活に無くてはならない、というほどのものはまだ少ない。
つまり今のスマートウォッチは、あれば便利だが無くても困らない、という域をまだ越えられていない状況なのだ。鳴り物入りで登場したApple Watchも、最近はあまり目立った話題が効かれなくなっている。
そこで各メーカーは機能を強化することよりも「まずは腕時計として使ってもらう」ことを第一に考えだしたのだろう。円形ディスプレイを採用した製品が相次いでいるのはそんな背景があるのだ。