ザ・名古屋メシオールスターズ! "全部乗せ鉄板スパ"は色んな意味でおいしい
ケチャップによる単純な味つけがむしろ基本となっている。
対して「アランチャ」のそれは、ホテルなどでの経験も豊富なシェフが作る一品。トマトソースとケチャップを半々の割合で混ぜ、玉子には生クリームを加えてコクを出す。赤ウインナーではなくベーコンを使い、仕上げには良質なパルメザンチーズをたっぷり。
麺はこのメニューのためだけに仕入れている2.2mmの極太。この太さが素朴な味わいにマッチする。トマトの酸味や甘みが利いていて、玉子はとろとろでまろやか。大人も十分に満足できる味わいだ。
ネタメニューとしての面白さや見た目のインパクトを楽しめつつ、味の完成度も高い。また「アランチャ」は、最近外国人観光客らに人気急上昇中で名古屋駅と名古屋城のほぼ中央に位置する「円頓寺(えんどうじ)商店街」(地下鉄桜通線「国際センター駅」から徒歩約5分)という立地も魅力的。円頓寺の新たな名物メニューは、名古屋観光をいっそう盛り上げてくれそうだ。
●information
ARANCIA(アランチャ)
愛知県名古屋市西区那古野1-11-10
※記事中の情報・価格は2015年6月取材時のもの。ランチ価格は税込、ディナー価格は税別
○筆者プロフィール: 大竹敏之(おおたけとしゆき)