くらし情報『「RoBoHoN」にシャープが賭ける理由 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

2015年10月9日 08:30

「RoBoHoN」にシャープが賭ける理由 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

そもそも、シャープはなぜRoBoHoNのような製品を作ろうとしたのだろうか? それは、家電メーカーとして「脱・液晶ディスプレイ一本足打法」という中長期戦略に基づく。シャープはずっと液晶パネルのクオリティとコストで勝負してきた。シャープのAV機器、そしてモバイル機器の評価は、「美しいディスプレイを備えている」ことがまず大きかった。

しかし、である。

パネル技術は陳腐化する。最先端の一部の製品向けではまだ差別化ができても、一般的に流通する価格帯のパネルの品質が上がってくると、「美しいディスプレイ」はシャープ製品の差別化ポイントではなくなる。また、シャープの最高級パネルを「他社の大ヒット製品」が一番先に使うことも増えてきて、シャープの製品部門としてはますます厳しい状態に置かれていく。

そして、液晶パネル事業そのものの収益性も問題になったことが、現在のシャープの苦境の一つの本質だったりするのだが、今回そこは本論ではないので割愛する。


液晶に頼らず、シャープ自身が企画した商品の魅力で戦おうというのが、同社の今の合言葉だ。考えてみれば、他社はなかなか「自社優先で作られたハイクオリティな液晶ディスプレイありきの製品」

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