くらし情報『中小企業にとってのマイナンバー制度とは? (16) マイナンバー通知カードの送付始まる 待ったなしで始まるマイナンバー制度』

2015年10月13日 10:00

中小企業にとってのマイナンバー制度とは? (16) マイナンバー通知カードの送付始まる 待ったなしで始まるマイナンバー制度

すでに、従業員へのマイナンバー提供依頼の案内や収集したマイナンバーの安全管理措置など必要な準備を整えている場合は、通知カードが手元に届いた従業員から順次収集していくほうが、一斉に収集することにくらべると非効率のようでも実際的な対応方法といえます。

また、現時点でマイナンバー制度への対応準備が充分にできていない中小企業の場合は、あわてて従業員などからのマイナンバーの収集を始めるのではなく、マイナンバーの利用分野である税や社会保障の専門家である税理士や社会保険労務士に相談して、まず制度への理解を深めるとともに、自らの企業規模に応じた方法として、これら外部の専門家にマイナンバーの取り扱いも委託する方向で相談していくことが、対応準備の近道となります。そのうえで、信頼できる税理士などにマイナンバーが必要となる源泉徴収票作成業務とあわせてマイナンバーの取り扱いを委託する場合は、税理士事務所と企業との役割分担を決め、企業がうけもつ役割に応じて安全管理措置を講じてから、従業員などからのマイナンバーの収集を開始しても、遅くはないのではないでしょうか。

著者略歴

中尾健一(なかおけんいち)
アカウンティング・サース・ジャパン株式会社取締役1982年、日本デジタル研究所 (JDL)

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