2015年10月13日 11:00
「空の産業革命」 - ドローンの光と影 (10) Drone Dayレポート(2) - ドローンのマネタイズを議論(後編)
ですが7階建~8階建ての高さがあると、足場を組むのも容易ではありません。そこでドローンを使って点検をすると「こんな便利なものはほかにない」と言って喜ばれます。
○安全保障の観点からは国産が望ましい分野
野波 それから警備用途ですね。セキュリティの問題から、海外製ではなく、国産のドローンが求められています。ドローンはソフトウェアによっていろいろなことができてしまう。ユーザーが知らないところでデータを吸い上げて送信するとか、時刻を決めてわざと墜落させるとか。安全保障に関わる分野では原則、国産でなければいけない。
牧浦 国産ですと、どういった形でセキュリティが担保されるのでしょうか。
野波 一番、重要なのは駆動系です。モーターやバッテリ。それからソフトウェアです。オートパイロットの部分。ここは絶対に国産でなければならない。センサー類は複雑なソフトウェアが入っている訳ではないので、問題はあまりないと思います。一番、重要なのは、自律制御をするオートパイロットのところだと思いますね。
○ドローンが墜落しないための工夫
牧浦 玉川さんがお話した実験に使われたドローンは自律制御システム研究所の「MS-06LA」