鈴木亮平、試行錯誤のリーダー論「人が変わるのは立場を与えられたとき」
「京にいた俺は、俺じゃねえよ」と。きっと必死に近藤勇という人物であろうと、無理をしていたのでしょう。
――しかし近藤さんでなければ、みなが付いてこなかったのも事実なんですよね。
どの組織も、愛されるリーダーと、実務的にこなすリーダー、両方がいて初めてうまくいくのかなと。
●周囲を引っ張る自分「意識したことはなかった」
○■まずは自分自身が100%以上のものを目指す
――鈴木さん自身が思うリーダーらしい人とはどんな人ですか?
いろいろあっていいと思います。たとえば岡田さんは背中で見せていくタイプだと思います。ストイックに自分の姿を見せていく。僕みたいなタイプはそれには向いてない。
やることはやるんだけど、ダメな部分も出てしまうから、そこをさらけ出すことで相手に信用してもらって、神輿に乗せてもらう。大きく分けてこの2つのタイプがいるかなと。『燃えよ剣』の近藤も僕も、あとのタイプかなと思います。――そうなんですか?
自分が座長としていなきゃいけない現場では、少なくともみんながそこにいることを楽しめるものであって欲しいと思っています。楽しむというのは、笑っているといったことではなく、やりがいを感じて、その人その人の100%の力を引き出そうと思えるような現場ということ。