鈴木亮平、試行錯誤のリーダー論「人が変わるのは立場を与えられたとき」
そのためには、自分自身が100%以上のものを目指さないと、みんなが100%まで来てくれません。だから自分がまず頑張るというのがひとつ。あとはかっこつけないこと。かっこつけても絶対にボロが出るタイプなので。僕の場合、自分はこういう人間なんですということを始めから見せていくことが大事かなと思っています。
――かつては気負っていたときもありましたか?
もちろんあります。いろんな自分がいました。きちんとした面だけを見せようと、気負っていた時期もあるし、逆にあえて力を抜いていた時期もあります。
どうしたら自分が一番いい仕事ができるのか、今も試行錯誤中です。
○■キャリアを通じての大きな存在は『西郷どん』
――キャリアを積み上げてきたなかで、ご自身にもっとも大きな影響を与えた作品、出会いを挙げるなら?
すべての監督や作品、共演者から影響をもらっていますが、明らかに大きいのは大河ドラマ『西郷どん』です。ひとりの一生を演じるという大きなことをやれた。後半になってくると、ただそこにいるだけで、意識してお芝居をしなくても、その人でいられるんです。49歳の西郷さんを演じているとき、18歳のときから何を経験してきたか知っているし、撮影を通じて実際に経験してきている。