2015年10月17日 11:00
ウェアラブルでメガネ市場拡大に乗り出すJINSの「本気度」 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
体や眼球の動きをトラッキングすることで、人の体と心の状態を「かけている人自身」に伝え、生活を改善するツールとして使ってもらおう、というわけだ。
ジェイアイエヌの田中仁社長は、「2010年に、メガネをかけていない人にもメガネを、というコンセプトを打ち出し、メガネの国内市場を1兆円規模にするという目標を掲げた。JINS MEMEはそのためのキラープロダクト。デバイスの小型化が必要だが、5年後にはJINSのすべてのメガネに入れられるようになる」と話す。
その田中社長の計画を実現するには、何よりも重要なことが二つある。
●バリエーションを広げるための秘策
○実は「プラットフォーム」になっている!
一つは、「メガネとしてかけたくなる」ことだ。ディスプレイ型のスマートグラスと違い、センサー型のスマートグラスは、四六時中かけて、大量のデータを得られてはじめて価値が出る。また、JINSが狙うように「メガネ」として大量に売れるには、メガネとして自然であることが求められる。
その点では、JINS MEMEはかなり成功している。ウェリントンタイプのクラシックな外見だが、かけてしまえばメガネとしてはごくごく普通のもの。