「その時々の状況でベストを尽くす」- ピーチのオペレーションの中枢とは
「その時はすぐに関連部署が集まって、地上ではどのような工夫をすべきか、旅客や客室、委託先であるグランドハンドリングはどうすればいいのかをみんなで知恵を出し合って考えました。いかにしてオンタイムで飛ばすか。Peachは実行に移しやすい環境ということもあり、いい提案に関してはどんどん取り入れるようにしています」(深澤課長)。
この"実行に移しやすい環境"というのは、Peachのオフィス構造そのものにも理由がある。Peachのオフィスはワンフロアという開放的な空間になっており、井上慎一CEOを挟んでエアポート・オペレーションコントロール部、その隣に整備部と運航部があり、航空機の運航に直接関わる全ての部門がCEOの周りに配属されている。通常、CEOの席というと別室などという構造になっているものだろうが、Peachでは一般社員と同じくごく自然に井上CEOが座っているのがとても新鮮に思えた。
オフィスの構造に関して井上CEOは、「この位置からだと社内で起こっていることがすぐ分かる。何かトラブルが起きていそうならすぐ駆けつけられ、情報共有や解決への意見もすぐできる。
私はこれを"アリのコミュニケーション"と言っているのですが、スピード感が全然違ってくるんです」