くらし情報『航空会社のつくりかた (10) 関空線での悪戦苦闘 - ANAとの適度な距離感』

2015年10月29日 10:30

航空会社のつくりかた (10) 関空線での悪戦苦闘 - ANAとの適度な距離感

そこで3カ月ほど経ってからは徐々に運賃水準を上げていったのだが、さすがに関西の人々は金額に敏感で1万円に近くなると途端に利用が減り、認識の甘さを痛感させられた。

○ANAからの出資受け入れ

こうして再び不測の事態に備えるため資金調達を続けなくてはならなかったが、コードシェアを開始したこともあり、ANAにも出資の打診を行った。社内には旧日本エアシステム(JAS)出身の役職員も多くおり、同業の航空会社からの出資受け入れには否定的な声もあったが、堀社長と慎重に協議した上で1億円程度の出資依頼を行うことにした。

株主比率からすると1%程度であり役員等を受け入れるわけでもないので、十分経営の自主性・独立性は保たれることをANAとも確認できた。他方、通常業務での諸調整においては、システム変更等をANAにリクエストしても優先順位が高くない状況だったため、ある意味"薄い親戚関係になる"ことで少しでも解消できればという考えもあった。○ブランディングに対する社内からの声

以前に触れたがブランディングに対しては内外からいろいろな声があった。社外とくにデザイン関係の方々からは、単にスターフライヤーがどうだというより「こういうところと組んでプロモーションを考えたら面白いのではないか」

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