2015年10月30日 06:00
「Surface Book」とは競合しない? 光学ドライブ搭載の世界最軽量PC「Let'snote SZ5」よもやま話
(以下、RZ4)なら、きょう体を薄くしても天板がたわまないんですが、SZ5のような12インチクラスだと、どうしても天板がたわんでしまう。これは品位も良くないし、耐久性も低いと思われてしまう。
そこで、SZ5の天板はあえて金型をへこませて、製品として天板がちょっとへこむように作ったんです。これが「逆ドーム型」構造で、強度を確保しつつ、天板のたわみを無くしました。「へこませたから耐久性が良くなった」ではなく、「耐久性を良くするために、へこませざるを得なかった」というのが正しいですね。
――発想の転換というか、意表をついたアイデアですよね。どこからこんな発想が生まれたんでしょうか。
坂田: それはもう、試行錯誤する中でですね(笑)。
最初は、従来通りまっすぐ作りたかったんですが、耐100kg加圧など、従来通りの耐久性を求めると作れなかった。では「へこませてしまえ」「これなら上手くいくやん!」と(笑)。
――意表をついたといえば、光学ドライブが中央に配置されている内部構造も珍しいですね。
坂田: これも、軽量化の試行錯誤のひとつです。実は、光学ドライブを右に持って来ても、左に持ってきても、幅283.5cmの現行サイズから10mm~15mm程度大きくならざるをえなかったんですよ。