2015年10月30日 11:15
高橋大輔のしなやかな脚をうみだした食事とは--フィギュア選手の栄養管理術
スケートファンの中では有名な話かもしれませんが、高橋さんの遠征には「栄養アドバイザー」とも呼べるそのプロの方がほぼ毎回帯同されており、現地でバランスの整った食事を毎日提供されていました。
遠征中だけではなく、日々のトレーニングでもきちんと食事が取れるよう、週に1度、高橋さんの家で1週間分の食事を料理されるなど、栄養面での二人三脚で身体をつくりあげてこられました。情感たっぷりなステップを踏むためのしなやかでたくましい脚は、この徹底した栄養管理によって支えられていた一面もあるはずです。
サポートが始まってからは、高橋さんも作りおきされている物をお弁当箱に詰めてくるなど、食事を楽しんでいるなという様子がうかがえました。当時は私もまだ現役選手だったので、一緒に食事をしながら、「野菜一つとっても、葉物と根菜では食べる意味が異なる」などの食材にまつわる豆知識を高橋さんから教わるといった楽しい時間を過ごさせていただきました。
○選手応援のため、ファンの方も栄養補給を
こうした徹底したサポートを受けられるのはごく限られた選手になりますが、サポートの方法はさまざまです。毎回の食事を写真で栄養士さんに送り、足りないものを次の食事で補ったり、栄養士さんと決めたルールに沿って食事をしたりするなど、選手の性格によってもサポート方法は異なってきます。