2015年11月2日 09:00
アクセンチュア、アウトソーシングとインフラ部門を統合 - "As-a-Service"化を進める
調査結果によると、85%が「ビジネス効果が不透明」と回答している中、意外な要因としては、企業組織内からの反発や、大々的なプロセス改革に対する社員の姿勢、社内の組織力に対する課題など、社内マネジメントの観点からの課題も上がっている。
先述したように50%以上の企業の役員が"As-a-Service"化を重要視している一方で、部長クラス以下では重要視している割合は30%未満と認識のギャップが大きい。これに対し市川氏は、「単なる業務改革ではなく、社員の改革に対する意識をマネジメント(チェンジマネジメント)することが大切だ」と述べた。実際、企業の役員の多くは、大きく事業変革を行う取り組みに対し、社内人材の能力は不十分だと認識しているという。しかし、この問題に対し、積極的に施策を講じている企業は、4社に1社と少ない。
なお、同社は、"As-a-Service"化を推し進めるにあたって、「業務とITを一気通貫し、従来の社内組織をまたがって変革を遂行できる強力な社内リーダーシップの識別が不可欠である」、「はじめは一気に導入するのではなく、コアではないビジネス領域や地域を限定し、小規模で展開したのち、適用範囲を広げていくことも1つの策とする」