2015年11月2日 13:15
カーエレクトロニクスの進化と未来 (78) ビデオと音声を同期しながらEthernetで通信できる - Connected OSの背景
このため、テレビ放送時代からビデオ信号とオーディオ信号の同期をとることは重要な技術の1つとなっていた。リアルタイムで同期がとれない場合には、Isochronous(アイソクロナス)と呼ばれる手法が一時とられていた。これは時間的に少し遅れてもオーディオ信号とビデオ信号との同期だけはとる、という手法であった。これがIEEE1394という規格であった。
リアルタイムでのマルチメディアストリーミングをサポートするeAVB(Ethernet Audio Video Bridging)規格は、ようやくIEEEで標準化され、それを取り込んだ基本的なソフトウェアプラットフォームが登場した。それが「Connected OS」である。
特に、Connected OSには、AVnu準拠のeAVBスタックが標準装備されている(図2)。IEEEのeAVBタスクグループで決められた技術規格のセットには、IEEE 802.1as/Qat/QavやIEEE 1722などがある。
AVnuアライアンスは、タイミングの同期性やレイテンシを問題とする応用に向けた仕様を決め、認証する標準化団体である。Mentorはそのメンバーの一員でもある。