2015年11月2日 13:15
カーエレクトロニクスの進化と未来 (78) ビデオと音声を同期しながらEthernetで通信できる - Connected OSの背景
のソフトウェアは、このConnected OSプラットフォームをベースに開発された、とKhanna氏は言う。同氏はさらに、ルネサス以外にも、Texas InstrumentsやIntelの名前も挙げた。実は、それぞれの半導体メーカーのSoCに合わせて、Connected OSプラットフォームでソフト開発を行っている。
もちろん、ソフトウェアだけではECUや音楽配信システムを作れないため、ハードウェアベースの開発キットも提供する。Mentorはこのハードウェア開発キットSysDKを使ったデモを行い、2つのスクリーンでのビデオ映像を映し出している(図4)。デモでは、市販のEthernetスイッチを使い、ビデオ・オーディオ信号を切り替えていた。
この開発キットには、Connected OSだけではなく、リアルタイムOSである「Nucleus RTOS」やMentorの持つ「VSTAR AUTOSAR」といったOSも揃えている。システムを管理するHypervisorを使って、OSを切り替え、状況に応じてRTOSとConnected OSをスイッチできるようにしている。
これらの区分けに対して、Linuxをカーネルに選んだ理由は、セーフティをはじめとする大きな作業をするのには向いているからだという。