2015年11月5日 08:00
5インチディスクで2TBを達成 - 東京理科大が大容量ホログラムメモリを開発
を変えてやることで、同一箇所にそれぞれ独立したホログラフを多重に記録させることが可能。また、約10μmほど媒体をシフトさせてやるだけで、以前の場所に記憶されたホログラフが認識できなくなり、クロストークもない、ということで容量を手軽に増やすことができることを確認。実験では、5インチのガラス基板のディスクの全域に記憶を行い、約2TBの容量を、シンボルエラー率10-4台(65分割)で実現できることを確認したとする。
この実験系は、光源に青色のレーザー光源を採用しているほか、空間光変調器は画素数が縦横ともに2000以上、画素ピッチは7.8μm、最高フレームレートは1000fps以上、CCDは画素数が縦横ともに2700以上、画素ピッチが5.79μm、最高フレームレートが750fpsとしているが、それ以外のディスクの角度を制御する機構などは非常にシンプルで、小型化も容易に行えるものとの考えを山本氏は示しているほか、基本的なターゲットはニアラインとオフライン領域であるが、フレームレートを今後、高速化できればデータの転送レートもさらに向上されることから、「HDDを超す高速化も可能になるとの見込み」とのことで、アクティブアーカイブ領域での活用も可能になるとしている。