2015年11月9日 12:00
なぜマリオはキノコを取ったとき縦に伸びるのか - ドット表現の限界への挑戦
というゲームがどのように構成されているのかを見ていきましょう。
「スーパーマリオブラザーズ」の構成を簡単に説明します。このゲーム、大きく分けると3つの画面が重なって作られています。「背景色」「背景グラフィック」「スプライト」です。スプライトとはマリオやクリボーなど、背景とは別に独立して動くキャラクターのこと。「スーパーマリオブラザーズ」に限らず、当時のファミコンソフトはたいていこの3つで構成されていました。
画像編集ソフトなどを使ったことがある人であれば、「レイヤー」の概念を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。まず単色の「背景色」があり、その上に「背景グラフィック」が敷かれ、一番上のレイヤーに「スプライト」が載っているというイメージです。
「スーパーマリオブラザーズ」では、マリオやキノコ、クリボー、パタパタ、クッパなど動く物がこの「スプライト」にあたります。
マリオをググッと拡大して見てみましょう。すると、キャラクターが描かれているブロックが、16×16のピクセルで構成されていることがわかります。ファミコンでは8×8ピクセルの四角形が最小のブロックとなり、これを縦に2つ、横に2つ並べた16×16ピクセルを1キャラ分の大きさとして使うのがポピュラーな作り方でした。