くらし情報『「見たまま」の福島第一原子力発電所を描きたかった - ルポ漫画『いちえふ』作者・竜田一人に聞く』

2015年11月16日 07:00

「見たまま」の福島第一原子力発電所を描きたかった - ルポ漫画『いちえふ』作者・竜田一人に聞く

「見たまま」の福島第一原子力発電所を描きたかった - ルポ漫画『いちえふ』作者・竜田一人に聞く
●どうせなら最前線
どうせ働くなら被災地のためになる仕事がしたい、真実をこの目で見たいと、福島第一原子力発電所=通称"1F(いちえふ)"で働くことにした竜田一人さん。"1F"で働くということ、漫画『いちえふ』の反応や、原発作業員であり漫画家でもある竜田さんのこれからのことも聞きました。

○この目で見たいという好奇心

――働き出すと「なんか普通じゃん」と思うようになり、恐怖や警戒心も薄れていったようですね

慣れちゃうってあまりいいことではないんですけど、そんなに怖いところじゃないんだなって自然と思うようになりました。行く前から、あの程度の放射線量なら心配するほどじゃないというのはわかっていましたけど、周りに心配しすぎる人がいたので、一応は警戒していた。でも行ってみたら地元の人たちが普通に暮らしていて、みんな普通に働いていた。不安はすぐになくなりましたよ。

――現場を知るうちに、放射線量がより高い最前線の現場に行きたいという気持ちが大きくなっていったということですが、希望者はどのぐらいいるんでしょう

さすがに多くはないです(笑)。みんなが希望しない理由は、放射線量が高いとそれだけ"1F"で働ける日数が短くなってしまうというのが一番。

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