くらし情報『富士フイルム「X-T10」+「XF16mmF1.4 R WR」 - ワンランク上の広角レンズで日常を撮る』

2015年11月20日 17:01

富士フイルム「X-T10」+「XF16mmF1.4 R WR」 - ワンランク上の広角レンズで日常を撮る

被写体との距離を目測し、指標を使ってピントを合わせられるほか、被写界深度の目安となる目盛りも刻まれているので、これを参考に絞り値を決定することができる。

実のところ、新AFシステムで合焦点の速度と精度が高く、有機ELを使用した見やすいEVFが被写界深度も反映してくれるため、現実的にはこれら指標や目盛りが活躍することはあまりないかもしれない。しかし、クラシックかつ精緻な雰囲気をひときわ重視するXマウントユーザーにとって、マニュアルカメラ時代を思わせる、この計測機器な雰囲気は外せない要素なのだ。デジタル全盛時代でも、カメラやレンズに機能と性能だけでなく、機械的な美や情緒も求める人は少なくない。「カメラは、ただ写真を撮るだけのものではない」ということだ。

●広角写真の新しい可能性を指し示してくれる
さて、XF16mmF1.4 R WRの特長は、なんといっても広角レンズでありながら背景を大きくぼかした写真が撮れること。絞って撮るのが常識だった広角の常識を覆す(最小絞り値F2.8未満の)レンズが近年レンズメーカーを中心に発売されているが、その流れに沿った一本といえるだろう。パースの付いた広角でありながら、まるでポートレートレンズで撮影したかのように被写体が立体的に浮かぶ様は、広角写真の新しい可能性を指し示してくれる。

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