ではトレーニング方法をみてみよう。
○ノーと伝える
言い訳を考えたり、後伸ばしにするのではなく、まずは「ノー」と言ってみよう。「できません」「いけません」と、一言では誤解されてしまいそうであれば、簡単な言い訳を考えよう。
「急ぎの仕事があるので、できません」「最近家でゆっくり過ごしていないから、早く帰りたいんだ。飲み会はパスするよ」程度で良いのだ。説明が短いほど、相手に突っ込みの余地を与えないはず。
○丁寧に、かつ主導権を握る
「すみません。今すぐにはできませんが、できるようになったら連絡します」
この言い方は丁寧で、なおかつあなたを優位なポジションに導いてくれる。
あなたは自分の準備ができた時に言えばいいのだから、プレッシャーがなくて済む。
○相手のやり方を見る
ノーと言えなかった場合、相手の話の持っていき方が上手だったということはないだろうか?
たとえば「火曜日、金曜日、どっちがいい?」という聞き方は、ノーのオプションがない。ここは相手の問いかけにそのまま反応するのではなく、冷静に分析してみよう。すると「断れなくて、気が付いたら……」という状況が減るかもしれない。