2015年11月26日 10:54
若き起業家たちの夢とその戦略 (12) 受託からプロダクト開発へ、転換期は社長の先導力が創る - つみき 鈴木代表
でも、「映画が軸となったサービスを提供したい」といった、熱烈な気持ちがあったわけではありません。サービスのアイデアを10~20個出して、こんなの良いよねと最終的に選んだのが映画だったのです。ただ、ゲームサイトを1カ月で終了したという反省があるので、自分が長く続けられるものをやろうとだけは決めていました。
これだけは断言できますが、映画に関するサービスは、僕が一番欲しいと思ったものです。映画にハマっていた学生時代、貪るように観ていたので、有名タイトルは一通り押さえていました。でも、まだ観ていない作品はたくさんあるわけです。その中からどうすれば面白い作品を見つけられるのかと考えていました。
そんな僕のニーズを満たしてくれるようなサービスは、まだ世の中に存在していない気がしました。
だから、まだないものを自分たちで作ろうと決意したのです。2012年1月に開発を始めて、同年8月末にリリースしました。
――― 開発時に苦労したことはありますか?
本格的な自社サービスの開発は初めてで、企画・デザイン・システム、すべてが大変でした。特に、一通り画面デザインとシステムの実装ができたタイミングで、イチからやり直したことは記憶に残っています。