若き起業家たちの夢とその戦略 (12) 受託からプロダクト開発へ、転換期は社長の先導力が創る - つみき 鈴木代表
というのも、正直、いつか仕事がなくなって経営が立ちゆかなくなるかもしれないという最悪の事態が、常に頭の片隅にあったためです。これは、つみきの前に働いていた会社での経験がきっかけでした。
その会社に僕が入った当時は8人でしたが、2年半で50人まで増やしました。短期間のうちに、5倍以上に増えたわけです。業績が良く、採用権限もあった僕は次々と人をとっていました。でも、それが上手くいかなかったんですね。
その時も今も、僕には社員に対して責任があります。これまでは少し慎重でしたが、今では資金調達を得ることができ、人員増加にもアクセルを踏めるようになりました。
ここ2年間で約20人ほど採用しています。
――― 最後に、自社サービスの開発を目指す起業家に向けてアドバイスをお願いします
よく若手起業家から「なかなか受託から抜け出せず、自社サービス開発に手をつける余裕がない」「途中までサービスを開発したけれど、受託に追われてやめてしまった」といった相談を受けます。そもそも前提として、受託メインの状態から次のステージへ進むまでに時間がかかることは仕方ないです。
実際、僕たちは約4年間、受託に専念していました。