2015年11月26日 10:54
若き起業家たちの夢とその戦略 (12) 受託からプロダクト開発へ、転換期は社長の先導力が創る - つみき 鈴木代表
――― そもそもゲームを作ろうと思い立った経緯は何でしたか?
当時「海外向けにサービスを作る」というのが、業界で盛り上がっていました。僕たちもトレンドにのってやってみよう、となりまして。「スマホ×海外向け×ゲーム」というのはどう考えても旬の組み合わせでしたが、いざサイトが立ち上がったあと、「僕ってゲームに興味あったかな?」と考えてしまい……(笑)。
結局「面白くない」「楽しめない」と感じてスッパリ辞めました。でも、これがFilmarksを生み出す大きな転機になったと感じています。というのも、自分のやる気が出ないサービスを事業にしてはいけない、と気づけたからです。
僕の場合、お金儲けをしたいとか、誰かに喜んでもらいたいといった思い以上に、自分がそのサービスを続けていきたいかどうか、という思いが大部分を占めていました。そもそもサービスは作っておしまいではありません。
開発後も運営していかなければならないので、サービスに対する強い思いがないと続くはずがないですよね。
○Filmarksは、自分が一番欲しかったもの
――― 映画を事業のテーマに選んだ背景は何ですか?
具体的なアイデアを思い付いたのは、TSUTAYAの旧作コーナーをぶらぶらしているときでした。