若き起業家たちの夢とその戦略 (12) 受託からプロダクト開発へ、転換期は社長の先導力が創る - つみき 鈴木代表
そこで出た利益を自社サービス開発に投資し、ゲームサイトを開発したときは、受託7割・新規サービス(ゲーム)3割のリソースでやっていました。上手くいくようになると、徐々に新規サービス開発に回すリソースを高めていけます。Filmarksのときは8割ほどリソースを回していました。
大事なのは、最初にトップ(社長)が率先して新規事業をリードし、サービスを作ることに専念する環境を社員に提供することだと思います。そうでもしなければ、クライアントワークである受託が、優先順位として高くなってしまうのは当然です。社長が「これで良いのだ!」と決断して共有しない限り、メンバーもどうして良いかわかりません。
新規サービス担当者にすべてを託すという方法も、もちろんあると思います。ただ、やはりその人が会社の通帳残高とにらめっこしながらやるわけではないですよね。
リードするのはあくまでトップであるべきだと僕は考えます。そういう意味で、開発の最前線で緊張感や温度感を味わえるのは、起業家の醍醐味ではないでしょうか。