2015年11月26日 16:28
CryptWallランサムウェアの被害総額は400億円にも - McAfee
にたどり着いた。
CryptoWall攻撃は2015年2月に始まっているが、このマスターウォレットが開設されたのは2014年4月。2015年2月以前の取引元は不明だが、2月にCryptoWall攻撃が活発になってから分析を行い、ビットコインをドル換算した場合の平均的な価値を基に取引金額を計算した結果、2カ月の調査期間中にCryptoWallに起因する身代金の推定額は3億2500万ドル(約400億円)に達している。
このレポートでは、このようなランサムウェアファミリの配信メカニズムとしてのAnglerエクスプロイトキットについても検討されている。
10月にCisco SystemsのTalosグループの研究者が発表した「Anglerの背後にあるグループをどのように崩壊させたのか」というレポートでは、ランサムウェアによる年間の収益が6000万ドル(約74億円)に上ったとの試算がある。また、Anglerのプロキシサーバのうち、1つを除くすべてがCryptoWallランサムウェアに悪用されていた月もあったと報告されている。Anglerエクスプロイトキットにアクセスするには、一定の料金を支払う必要があるが、攻撃者はCryptoWallによる身代金を収益として得られるため、その料金を簡単に支払うことができたという。