くらし情報『機械の目が見たセカイ -コンピュータビジョンがつくるミライ (4) ハードウェアの基礎知識』

2015年12月1日 09:00

機械の目が見たセカイ -コンピュータビジョンがつくるミライ (4) ハードウェアの基礎知識

しかし開発コストが高額であるため、販売台数が少ない場合には既製品のSoC、あるいはプログラマブルなFPGAを用いたほうが良いでしょう。

○撮像素子

撮像素子には、CCDセンサーとCMOSセンサーがあります。どちらもフォトダイオードで入射光を電荷に変換する点では同じです。光を集光するためのマイクロレンズ、カラー画像を撮像するためのカラーフィルタが各画素上に組み込まれていることも同じです(マイクロレンズ、カラーフィルタは、撮像素子製造時に撮像素子上に実装されますので、ユーザーはあまり意識する必要はないのですが、撮像素子の仕組みを理解することを目的に本連載では触れています)。

CCDセンサー

CCDセンサーは、各画素で電荷をバケツリレーで伝送し、別チップのA/Dコンバーターでデジタルデータに変換します。CCDセンサーは、ノイズが少ないのですが、構造が複雑であるためCMOSセンサーに比べて一般的に高価です。また、バケツリレーで電荷を伝送するため、撮像素子の解像度が高すぎると、バケツリレーが間に合わなくなってしまうという問題や、電荷が飽和してしまうと周囲の画素にその電荷が漏れ出してしまうスミアという現象が発生してしまいます。

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