くらし情報『謎だらけの深海生物「テヅルモヅル」に名前を付けたい! - 「分類学者」の研究室に潜入してみた』

2015年12月1日 11:00

謎だらけの深海生物「テヅルモヅル」に名前を付けたい! - 「分類学者」の研究室に潜入してみた

生物の分類というのは、まだ人類ができていないことのひとつなのです。

―250年前、生きものに名前を付けるという試みを始めたのは誰なのですか。

スウェーデンのカール・フォン・リンネという生物学者です。リンネは「二名法」という生物の種の命名方式を科学の世界で提唱しました。二名法では日本人の苗字と名前のように、ラテン語で属名と種小名を組合せて名前を付けます。この方法がとても画期的だったんです。

大航海時代を経て世界中からさまざまな生物がヨーロッパに集められていた当時は、たとえば「灰色の、毛が長いオオカミ」といったように、その特徴をもとに名前をつけており、ほかの似た種と区別する際に特徴をどんどん名前に追加していきました。しかし生物によっては名前がどんどん長くなり、また種の定義が変わったときに名前との対応がつかなくなったりするので、わけがわからなくなってしまった。
これを二名法にすることで、生物の分類がすっきりわかりやすくなったのです。動物の場合、属名はすべて登録されているので、新種の名前を付けるときは属の中の種名を必ず検索し、同じ名前が生まれないようにします。たとえば、私たち人間はヒト科ヒト属に属する「賢い人」

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