くらし情報『地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」 (2) 超深海に「触れる」ような船を』

2015年12月4日 10:00

地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」 (2) 超深海に「触れる」ような船を

二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。

―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?

磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。

でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。
研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。

―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?

磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。

―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが

磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。
6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。

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