MHI、X線天文衛星「ASTRO-H」を打ち上げるH-IIA 30号機を公開 - 乗り心地の改良と低コスト化に向けた飽くなき挑戦
現在すでに、H-IIAの後継機となる「H3」ロケットの開発が始まっているが、登場は2020年度とまだ先のことで、またH3の運用が安定するまではH-IIAも並行して運用されるはずであるため、H-IIAは今後も5年から10年ほどは、日本の主力ロケットとして活躍することになる。
このままのペースで打ち上げが続けば、最終的にH-IIAは50号機ぐらいまで打ち上げられることになる。その中で得られた技術はH3にも受け継がれていき、日本のロケット技術に対する信頼も上がることになるだろう。いつか日本のロケットが100機、200機と飛ぶような未来を目指し、技術者たちの挑戦は続いていく。
【脚注】
*1. 厳密には、地上の追跡用レーダーを不要にするための新しい航法センサーも搭載されていたが、あくまで試験的なもので、地上レーダーを使わなかったわけではない。この新しいセンサーは今後も、H-IIAやイプシロン・ロケットでの試験が行われ、それを経た後、正式に採用されることになっている。
*2. もちろんそうならないように、事前にしっかり試験が行われる。実際、これまでに分離の衝撃が原因で衛星が壊れたことはない。
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