2015年12月10日 10:30
日本人こそ行くべき温泉郷が台湾・台北に! 「北投温泉」を地元民風に楽しむ
瓦づくりの瀧乃湯の正面をのぞくと、「男湯」「女湯」と書かれた番頭が目に飛び込んでくる。日本の銭湯を思わせる味のある番頭だ。入浴料の100台湾ドル(約370円)を手渡すと、「うちは熱いから気をつけてね」と番頭さん。「いいと思う」と答えると笑っていたのだが、湯につかればその笑いの意味が分かる。確かに熱いのだ。温度は40~44度と書かれていたが実際はもっと熱いように思われた。投入口は60度にもなるようなので、浴槽の中でちょうどいい湯加減スポットを探してみるといいだろう。
そもそもこの瀧乃湯は構造が面白い。
男湯・女湯の扉を開けると入浴中の小休止をしている裸の人たちがすぐそばにおり、服を脱ぐ脱衣場が見当たらない。よく見てみると脱衣場は浴場の奥にあり、入浴中の人たちを横断して脱衣場に向かうことになる。また、かけ湯のための蛇口は水しか出ない。我慢してこれをかぶるしかないのかと思っていたら、周りの人が気にかけてくれ、水溜めの桶に浴槽の湯を足し、ジェスチャーで「これをかけなさい」と教えてくれた。
なお、台湾には台湾ならではの温泉ルールがある。まず、かけ湯は必須で、湯にタオルをつけるのはもちろん、湯の中で手や顔などをこするのは禁止されている。