主婦が新聞読んで聞いてみた (8) なぜ一人で家電ブランドを立ち上げることができた?
11月にできたレンタルオフィスですが、大きなメーカー中にあるような開発の機材(5億円規模)が揃っていて、それを使える技術がある人は、安価なお金でレンタルできます。日本には今までなかったんですよ。こうしたシェアオフィスができたことで、大きなメーカーでしか作れなかったものが、個人でも、頑張れば作れる状況になっているわけです。
――それでも、ひとりで家電メーカーを立ち上げる決意は、すごくないですか?
私の感覚としては、イヤリングを作ってフリマで売っている女性と、そう変わらないと思います(笑)。自分の「今できる最高」を作って、世の中に出すという意味で。今はデータをつくれれば、試作品は一瞬で形にできるようになりました。アイディアが思いついたら、時代が逃げないうちに、それを早く世に出したい。今「いい!」と思っているものは、即、世の中に出すのが正解だと思っています。
同じようなスピードで世界は動いているので、考えたものをあたためて、2年後に出しても、市場がガラッと変わっている可能性があります。そして良いモノを作ることを介して、ユーザーさんとコミュニケーションをとりたいと思っています。ユーザーさんに「いい!」