主婦が新聞読んで聞いてみた (8) なぜ一人で家電ブランドを立ち上げることができた?
一緒に仕事をしていた仲間も散り散りになり、2年以上かけて開発した製品も日の目を見ずに姿を消すことに。その衝撃は、ちょっと言葉では表現しようのない感じでした。
――そのリベンジで家電メーカーを立ち上げたというわけですか?
いえ、リベンジ=復讐、やってやる!というわけでもなくて(笑)。27歳で会社を辞めて、28歳からパンケーキメニューを中心としたカフェをはじめました。ただのカフェオーナーだった私が、昨年(2014年)au未来研究所ハッカソン 「食」に参加したのが、電気の通ったものづくりの世界に戻るキッカケになりました。ちなみに秋葉原でやっていたハッカソンに参加した動機は、私がやっているカフェから「近かったから」。そこで作った次世代IoTお弁当箱が、昨年(2014年)12月に経産省フロンティアメーカーズ育成事業に採択され、今年(2015年)の3月まで、海外でお弁当箱が売れそうな場所(フランス、イタリア、スペイン、イギリス、台湾、香港、アメリカ)に売りに行っていました。○商品の企画から製品化まで、わずか2か月
――お弁当箱から、家電!?
今年(2015年)の3月に日本に帰ってきて、4、5月はカフェに戻っていました。