2015年12月11日 09:00
IoT開発プラットフォーム「Synergy」でサービスを起点とした新しいモノづくりへ - Renesas DevCon 2015 基調講演
、リアルタイム画像認識といった技術を向上させていくことで、「マイコンおよび組み込み用MPUでAIが実現できるようになる世界を作り上げていきたい」(横田氏)としている。
この未来を実現するために「物にインテリジェンスを与えて"自律"させ、物と物をつなげることで新たな価値を生む」と、横田氏は昨年のDevConで宣言。この宣言の実現に向けて同社は、組み込みシステムをM2Mで自律させる取り組みを行ってきている。
近年、IoTに関連したビッグデータをクラウドにあげて活用していくという取り組みが行われてきているが、現状では1000m秒くらいの時間が掛かるため、決して応答性が良いとは言えない。今後同社としては、組み込みシステムにインテリジェンスを与えることで、リアルタイム性を追求。人間の反射神経よりも早く反応できる、数m秒程度の応答速度を目指していく。
また、横田氏はAIの事例として茨城県・那珂工場の実証実験について紹介した。同工場では、従来MESやSCADAなどのシステムコントロール側で行っていたデータの収集を、産業分野向けのプラットフォーム「R-IN(Renesas’s Platform for INdustry)」