2015年12月11日 16:28
カスペルスキー、アジア/日本におけるサイバー脅威の最新動向 - 2016年予測も
●2016年のサイバーセキュリティ動向予測と特殊なサイバー攻撃
カスペルスキーは、アジア/日本におけるサイバー脅威の最新動向に関するプレスセミナーを開催した。また、同時に「2016年のサイバーセキュリティ動向予測:APTは新たな形態へ」も発表した。本稿では、これらの概略について、レポートしたい。
○2016年のサイバーセキュリティ動向予測と特殊なサイバー攻撃
最初に登壇したのは、株式会社カスペルスキー代表取締役社長の川合林太郎氏である。
まず、紹介したのは「2016年のサイバーセキュリティ動向予測:APTは新たな形態へ」である。
今回のプレスセミナーは、アジア/日本地域における脅威分析を行ったものである。それに対して、こちらは、グローバルな視点から2016年の脅威予測を行うものだ。川合氏は、大きく変化する、これまでにはないような脅威が登場するといったことはないとまず紹介した。
そして、もっとも注目しているのは、今後もAPT攻撃は継続する。しかし、その内容を少しずつ変貌させていくとのことである。
そして、川合氏も注目したのが、暗号の終焉である。動向予測では、『現在の暗号化標準に対する信頼性の崩壊と、「ポスト量子暗号」