くらし情報『日本酒を仕入原価で提供! 3000円で呑み比べ! 変わる日本酒事情』

2015年12月16日 11:45

日本酒を仕入原価で提供! 3000円で呑み比べ! 変わる日本酒事情

こうした状況に日本酒業界も、沈みゆく船と諦めているわけではない。

○蔵元も変化の時代に

いくつか例を挙げれば、オバマ大統領が来日した際の手土産にも選ばれ、アニメ「エヴァンゲリオン」の作中にも登場する獺祭(旭酒造・山口県)は、一時は倒産も危ぶまれる経営状態から、脱杜氏、IT化を推し進めて国内外ともに高い評価を得る純米大吟醸酒の酒蔵へと生まれ変わっている。

新政酒造(秋田県)は、東大卒の8代目によって普通酒主体の酒蔵から純米造りの蔵へと大きくその姿を変えた。協会六号酵母の発祥蔵でもある新政のNo.6シリーズやCOLORSなど意欲的な日本酒を造り出したほか、秋田県内の蔵元から若手5人が集まって「NEXT5」を結成、酒造りの主要工程をそれぞれが分担して共同醸造するという試みにも多くの注目が集まっている。

誰もが知る日本酒の久保田を造る朝日酒造(新潟県)は、今春、銀座に直営店舗「久保田」を開店した。淡麗辛口として広く知られるブランドを持ちながらも、新たな出会いや気づきを酒蔵自身が伝えていく試みだ。この他にも多くの酒蔵や団体がさまざまな取り組みを行っており、メディアで目にする機会も多いことだろう。

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