スマホ連動型スノーボードバインディング「SNOW-1」が17日発売 - 14個のセンサーやバッテリを内蔵しながら強度・防水性を確保
2014年の10月頃開発に着手し、2015年のCES 2015で開発表明と試作機を展示。この時点では、今回の製品版からみて10%程度の完成度だったという。バインディングはもともと部品点数の少ないシンプルな製品だといい、この中に複数の基板を組み込むため、強度や防水性、組み立て工程に苦労したが、工場ではバインディング製造時に行なう強度試験があり、通常のバインディングに求められる強度試験をクリアした。
質疑応答では、なぜアドオン(普通のバインディングに付属する形)で提供しなかったのか、スポーツ用品メーカーと協業しなかったのか、という質問が飛んだ。
アドオン提供に関しては、開発にあたり、通常のバインディングにアドオンする形も検討したが、単なる通信用チップとして発売しても「製品の機能が理解されずに消えるのでは」と考えた。バインディングの新製品として発売し、後からアドオンを別売した方が世間に受け入れられやすいと判断したという。また、メーカーとの協業に関しては、「今後やっていきたい」としながらも、「既に製品を確立しているメーカーが、全く新しい事業に入るのはハードルが高い。荒削りでも自分たちの定義で作るから開発がスムーズに行え、今後の協業もしやすくなる」