2015年12月23日 09:00
乳がんはセルフチェックで見つけられる? - 「医師の触診も完全ではない」
その背景について、「以前の日本は大腸がんや胃がんが多かったのですが、近年は乳がんが増えてきました。恐らく、食生活が欧米化していることなどが原因となっているのではないでしょうか」と後藤医師。
乳がんは、セルフチェックとして、自分で乳房をさわることでしこりの存在に気づくことが早期発見につながるともいわれている。正しいセルフチェックの方法は次のとおりだ。
■乳がんのセルフチェックのしかた
1.両乳房を鏡で見て、くぼみや赤み・炎症、乳頭の位置に変化はないかを確認する。
2.片腕を上げて、もう片方の手の指先で、上げている側のワキから乳房までを触っていく。
3.2を反対の腕にも同様に行う。
ただし、乳がんの中にはしこりにならないものもあり、セルフチェックだけでは万全ではないという。
「もちろんセルフチェックはやらないよりはやった方がよいのですが、それだけで安心できるものではありません。乳がんの場合、たとえ医師であっても触診は完全ではないことは周知の事実です。早期発見のためには、半年に1度、超音波検査やマンモグラフィー検査で検診を行うことが非常に重要です」。
会社などの健康診断で、婦人科検診はオプションになっていることも多いため、若い女性の中には検診を受けたことがない人もいることだろう。