2015年12月25日 09:13
唐草模様なども……実は意味があるって知ってた!? 風呂敷の模様の話
日本人の暮らしの中で、大切な役割を果たしてきた風呂敷。物を包むだけではなく、物を贈る相手への心づかいだったり、自宅にある調度品を覆ったりと、幅広く使われていました。さらに日本人は、この風呂敷に柄を入れ、数多くの意味を持たせてきました。それは、物を受け取る相手へメッセージを伝える意味もあったそう。実用性だけではなく、気づかいを重んじる、日本らしい一品ですね。ここでは、そんな風呂敷の代表的な柄と、その意味を紹介します。
○かまわぬ
「かまわぬ」は、判じ物と呼ばれる種類の柄です。判じ物とは、文字や絵にある意味を隠して、それを当てさせるようにしたものです。
「鎌(かま)」と「輪(わ)」、そして「ぬ」の当て字で「かまわぬ」と読みます。七代目市川団十郎が愛用した柄として有名になりました。
○市松文様
格子文様の一種で、二色の正方形を交互に配した文様のことです。江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松という歌舞伎役者が、袴(はかま)の柄に使用してその名がついたと言われています。現代でもよく使われますが、古来より工芸品から染織品、室内装飾にも愛用された文様です。
○唐草文様
つる草が四方八方に伸びてからみあう文様です。