くらし情報『インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【後編】』

2015年12月25日 09:30

インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【後編】

○展示物を撤去し観光客のトラフィックをスムーズに

新生・姫路城は、観覧の方式も大きく変わった。改修前は、天守閣内に甲冑や火縄銃など多くの展示物が並んでいたが、グランドオープン以降はそうした展示物のほとんどを撤去。市は「天守閣の素のままの姿を見学していただく」としているが、回遊性を高めるねらいもあるとみられる。というのも、次から次へと観光客が入城してくる現状では、展示物を置いてしまうと、大渋滞を引き起こしてしまうのは確実だからだ。

入城してみると、要所要所にスタッフが立ち観光客を誘導。スムーズに順路を進むことができ、30分ほどで天守閣見学が終了した。確かに押し寄せる多数の観光客をさばくには、展示物なしのほうが合理的だ。ただ、以前の姫路城を知る“一お城ファン”としては、なんとなく寂寥感に包まれてしまった。


グランドオープンからわずか260日ほどで220万人の来城者ということは、単純計算で1日に8,500人ほどが城を訪れていることになる。市が採った観覧方式は妥当だと理解するしかない。

●世界遺産登録を目指す彦根城

一方、姫路城に続けとばかりに世界遺産登録を目指す城がある。琵琶湖東岸にたたずむ彦根城だ。

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